• 《弟子規》についての説明
  •   『弟子規(ていしき)』とは倫理道徳と基本的な礼節を教えることを主としており、中国の清代(しんだい)後期に広く使われた道徳啓蒙用(けいもうよう)の読み物です。宋代(そうだい)の朱熹(しゅき)(西暦1130年-1200年)が著した『童蒙須知(どうもうすち)』を、清代(しんだい)康煕(こうき)年間の李毓秀(りゆうしゅう)(約300年前)が『訓蒙文(くんもうぶん)』として改編し、後に清代の賈存仁(かそんじん)が修訂を加えて名前を『弟子規』としました。

      約900年前の朱熹(しゅき)は、当時の子どもたちは道徳が荒廃(こうはい)し、利益ばかりを重視して、礼節を忘れているのを憂い、今から4000年前の夏商周(かしょうしゅう)から伝わってきた優れた教育の伝統を復活させなければならないと考えて、一連の国語教材を編みました。その一つが『弟子規』の前身である『童蒙須知』です。その後、清代の李毓秀、賈存仁の改編修訂により、今の『弟子規』となりました。儒教の「孝・敬」(親孝行・尊敬)という根本的な精神を日常生活に実践するための、大人から子供までわかりやすい実用的なエッセンスです。子孫代々のために、何千年にわたり、たくさんの先人たちの智慧を凝縮(ぎょうしゅく)した宝蔵です。

      『弟子規』の「弟子」とは「生徒」、「学生」という意味で、「規」は規矩(きく)・規範(きはん)の意味です。学生は家に居るとき、外出時など、人との接し方、物の扱い方、学習上の原則や規範などを細かく示しています。

      全文には1080字で、360短句があります。すべて3字1句の韻文(いんぶん)となっています。文章の冒頭部分の「総叙(そうじょ)」は『論語・学而(がくじ)』の第6節によるもので、これは「綱要・主旨」です。次の本文部分は、「入則孝」「出則悌」「謹」「信」「汎愛衆」「親仁」「余力学文」の七つの大段落に分かれていて、全部113箇条の事を述べられています。文章の最後の「勿自暴 勿自棄 聖与賢 可馴致」との一言は、教えを実践するように勧め、励ます句であって、全文の結語でもあります。

      親が身を正せば、子が正します。人が心を正せば、社会は自ずと安定し、世界も和睦(わぼく)になります。「格物 致知 誠意 正心 修身 斉家 治国 平天下」(《「礼記」大学から》自分の行いを正しくするには、物の道理をきわめ、自分の知識を蓄え、誠意を尽くし、心を正しく持つことです。天下を治めるには、まず自分の行いを正しくし、次に家庭をととのえ、次に国家を治め、そして天下を平和にすべきです。)の基本となります。

      人間教育の基礎として、『弟子規』の内容をきちんと理解して全部実行・実践できたら、幸せな人生を送ることができ、必ず現代社会の良い見本になり、社会的環境を導くことができます。聖賢の遺した伝統文化は民族と国家を問わず、時空を超えて、いつまでも新しさを失わない教育で、まさに全人類の宝物です。

      今この時、私たちの力はささやかなものだが、日本のご縁ある方たちも本書を勉強し、広めてくだされれば、幸いです。

      この場を借りて、本書の翻訳に携わって下さった皆様、及び本書の出版を手助けして下さった皆様、ご縁のある方々に感謝申し上げます。

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